黒鳩

ソドムの市の黒鳩のレビュー・感想・評価

ソドムの市(1975年製作の映画)
5.0

映画作家として妥協をする事は決してない、パゾリーニ渾身の作品。この映画には関しては余計な事を言う必要がないので、荻昌弘氏の今作に対するコメントを引用してレビューを終えたいと思う。
「私たちは怒りながらも「見たくなくても見なければいけない」場合をこの人生と社会に幾つか所有している。人間がライオンに食われる図は見る必要はない。しかし、ひとりの映像作家がナチ=ファシズムの故地で垂れてみせた糞は、どんなに不快で不潔でも最後まで凝視する必要がある。何故ならこの不快な糞こそパゾリーニの言う「ナチ=ファシズムが犯したヒューマニティへの犯罪」の証拠記録であり、同時に1人の男の、死まで賭けた悪徳の極限の芸術表現だからである。」。