回想シーンでご飯3杯いける

ローズの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ローズ(1979年製作の映画)
3.4
'60年代後半に活躍したブルース・シンガー、Janis Joplin。彼女は、音楽だけでなく、その生き様においても伝説的な存在になっている。なにしろ、メジャー・デビューしたのが'68年で、その2年後の'70年にはヘロインの過剰摂取で他界しており、その輝かしい活動は、僅か2年という限られた期間に凝縮されているのだ。

本作は、そんなJanisの生き様をモチーフにした映画だ(ただし、役名はローズになっており、映画内で歌われている曲も、Janisの曲ではない。)

主演は、この映画を切っ掛けに一躍大女優として世に名を知らしめたベット・ミドラー。華やかなステージとは裏腹に、バックステージで苦悩するローズの孤独を見事に演じている。

なんといっても凄いのがステージでの歌唱シーン。ベット・ミドラー自身もヴォーカリストとしてアルバムをリリースしているだけあり、まさにJanisを彷彿とさせるワイルドでロッキンなパフォーマンスを繰り広げている。もはや伝説になっているラスト・ステージのシーンは鳥肌モノ。