たとえば痴漢のシーンだけど、男の欲望を正当化してさらに文学的に昇華させるような表現は少々不快だった。それはただ単に昨今の規範に照らし合わせて言ってるわけではなくて、基本的にそういう表現がそもそも好きじゃない。たとえばミスチルの歌詞なんかにもそういった気配を感じるので昔から嫌だなあと思ってる。
とはいえその文学的な表象は主に原作者によるものであるのも理解している。それとは別の話として、中平康の演出は相変わらずユニークで興味深い。興味は深かったんだけど、朝から大混雑の石岡瑛子展に赴いていたこともあり、疲労困憊で眠りも深かった。すやすや眠ってしまったよ。すまん。