takanoひねもすのたり

スパイダー/少年は蜘蛛にキスをするのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.2
肉体の変容を描いてきたクローネンバーグ監督が精神の変容にシフトした(多分「戦慄の絆」辺りから)作品。再鑑賞。

統合失調症のデニス(=スパイダー)の社会復帰リハビリ施設での生活と亡くなった母親を追憶する物語。

猛烈にややこしいです(自分比)
あと眠くなります 笑

観てるときは分からないのですが、観終わって何となく頭の中で振りかえりをしていると、あぁこれは母親殺しの話で、いかに記憶が塗り替えられる/そうだと思い込むことで現実だと信じてしまうことができる、デニスの優しい母親の思い出がいかに儚いものだったかを物語っていたのだなと自分なりの解釈がすとんと落ちてきました。

レイフ・ファインズがずっと挙動不審でハラハラしました。