東朴幕院

スウォームの東朴幕院のレビュー・感想・評価

スウォーム(1978年製作の映画)
2.7
初見は、淀川先生の日曜洋画劇場だった。今回は幻のエクステンド版を鑑賞。初見時の印象から変化があるかと思ったが、そういう問題では無かった...。
軍の基地が全員死亡で無人化しているシーンから開始する本作、アーウィン・アレンのプロデューサー時の作品『ポセイドン・アドベンチャー』『タワーリング・インフェルノ』とは異なった印象だ。そこで登場するのが、科学者のマイケル・ケイン。若々しくも無いが貫録もない何となく中途半端な配役にも思えてしまった。そして捜査の為やって来た少佐がリチャード・ウィドマーク。科学者に主導権を握られるやショボンとするがケインの作戦が失敗すると生き生きとした表情を見せるところなぞ流石だ。
本作は、所謂、ディザスタームービーで他にもキャストは豪華だ。しかし、オリヴィア・デ・ハヴィラントとベン・ジョンソンとフレッド・マクマレイの年老いた恋の行方は、ここで!?というタイミングで終焉を迎えたり、リチャード・チェンバレン扮する環境学者が原発を停止させようと行くが....爆発ですよ。もう蜂の問題では済まないのではと思わせたりね。そしてヒロイン、キャサリン・ロスの一度蜂に刺された為、幾度と病床に...これも解毒剤の開発とリンクするかと思ったら...。最後に名優ヘンリー・フォンダの自らの体を使った解毒剤の人体実験には苦笑するしか無かったね。
そして一番の発見は、この頃のマイケル・ケインって興奮した台詞回しばかりで演技が下手なのかと思ったね。そういう意味では、ノーランの作品に出演する様になってから演技が締まったのかなと思ったね。
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