あしたか

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツらのあしたかのレビュー・感想・評価

3.8
[あらすじ]
山小屋で休暇を過ごしていた田舎者の親友コンビは、キャンプ中の学生達から殺人鬼だと勘違いされる羽目に。誤解が誤解を生み、2人の休暇は血まみれの悪夢と化す!(Netflixより抜粋)

[見所]
●勘違いの連鎖
⇒学生達・主人公2人(タッカーとデイル)の両方の視点から物語は展開されるのだが、それぞれが勘違いをしまくってどんどん事態が悪化していき、人死にまで発生するというストーリー。人があの手この手で次から次へと死んでいく事故っぷりがとにかく笑える。
やることなすこと全てが裏目に出て、不幸の歯車が回り続ける。勘違いが勘違いを生む悲劇もとい喜劇が最大の特徴。

●なんちゃってスラッシャー
⇒グロ描写がそこそこ本格的なのがまた笑いのパワーを強める。ウッドチッパー(粉砕機)のシーンは爆笑してしまった。
結果だけ見ると本物の殺人鬼が暴れたとしか思えない惨憺たる光景がまた笑える。
ところで映画の中では10人弱は死んでいると思うが、タッカーとデイルが実際に手を下した殺人は一つもないというのがまた凄い。人々がどのように死んでいくかを是非その目で見てもらいたい。

●デイルの成長
⇒悲劇を通して描かれるのは主人公2人の友情と、デイルの成長物語である。
挙動不審で自分に自信の無いデイルが、ある目的のために己を奮い立たせ最後にはまるで別人のような人物になるまでの過程は見物。


その他、思いがけないヴィランの誕生や、ラストバトルの一騎打ち、伏線を生かした笑劇のオチなども見所。
テンポも非常に良く、最後まで飽きさせない良作コメディ。
あしたか

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