星降る夜にあの場所で

単騎、千里を走る。の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

単騎、千里を走る。(2005年製作の映画)
4.7
何度となく鑑賞している作品の1つ。

父と息子の確執を描いた物語にめっぽう弱い…
何度もこのサイトで書いてきた。
本作品も例外ではない。

チャン・イーモウが健さんを撮ったということが、当時の私には衝撃的だった。
北京の映画祭で初めて顔を合わせ15年後に成就したとのこと。
しかしチャン・イーモウ監督の作品の中で「初恋のきた道」は群を抜いて素晴らしいと称賛していた健さんであったが、「HIRO」で重要な役どころのオファーは受けなかったらしい(後にそれを後悔している)。

そういった経緯や当時の健さん精神状態また撮影環境もあってか、本作品に映し出される健さんはそれまでの作品とは明らかに何かが違う。
あの高倉健が高倉健というオーラを消し去り、他の素人出演者たちに同化しているように感じる。
私には肩の力が抜けた超自然体に近い健さんに見える。

確か私以外にも父と息子モノに弱いフォロワーさんが何人かいらっしゃったはず。
もうすぐ命日は終わってしまいますが、是非未見の方にご覧になって頂きたい。
40~60代の男性にはゴリ押ししときます(笑)
一般評価はそれほどのようですが、私個人的には文句なしにこの評価です☆彡