ピエール

MEMORIESのピエールのレビュー・感想・評価

MEMORIES(1995年製作の映画)
4.1
『彼女の想いで』
今が1番ってなるべく思いたいけど、あの時楽しかったなって浸っちゃうことあるよなぁ。
今敏の初脚本の作品で、この時から夢と現実というテーマを扱っていたのが興味深かった。
なによりも沖浦啓之の作画パートがめっちゃいい。人や物が実際にそこにあるかのようなリアル感がすごい。
他にも終盤の爆風の吹き戻しの作画がすごくて、見終わった後そこだけもう1回見た。

『最臭兵器』
戦車の描写が細かい。途中までこいつが原因なのにヘラヘラしすぎだろって思いながら観てたけど、トンネル抜けた辺りからはそれ込みで面白くなってきた。気付けよ笑

『大砲の街』
ワンカット撮影すごすぎる!こういうアナログの技術を結集して撮ってる作品好きだなぁ。本当は敵国とかいないのに毎日大砲を飛ばしてるんだろうな。何か分からないまま何かに組み込まれているというのは、実際今の自分もそうなのかもしれなくて(かもというかたぶんそう)怖いなと思った。絵本のような絵柄とのギャップも不穏。

EDのln yer memoryは石野卓球ソロで1番好きな曲だから聴けて嬉しかった。
この曲昔はサブスクで配信されてなかった気がしたんだけど、鑑賞後に探したらいつの間にかされてた。
ピエール

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