ニトー

ラスト・アクション・ヒーローのニトーのレビュー・感想・評価

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昔々に観たのを観返してみると新しい発見があったりするわけですが、これ今見ると面白い構造をしている。

まあでも、確かにシュワちゃんファンは観ていて歯がゆいものがあるのは確かでしょうけど。明らかにアーノルド・シュワルツェネッガーという異様な存在のメタ映画であり、ほとんど総決算というか締めに入っているような内容ですし。

「エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア」と同じような感じ(こっちの方が後だけど)といった趣。

カメオ出演の人数とか、色々と過剰な物量で攻めてくるわけですが、それは当時のネッガーの持つエネルギーに比肩させるためなのではないか。
シュワをメタメタにするにはこれほどまで過剰にならねばならぬのだ、と。

アニメとかボガードとか、あの辺の遊びは正直謎・・・ってわけでもなく、映画の歴史としての映画として考えればクラシックとして劇中劇・映画内映画の世界に顕現させるというのはむしろ映画という何でもありの媒体=可能性についてマクティアナンは意識的だったということなのではなかろうか。

というか映画存在とかその製作過程というものにまつわるあれこれ(Fワードとかレーティングとか)を含めて、シュワというか映画についてのメタ映画なわけで、それを勢いと物量で攻めまくる映画が万人に受けるのかというとまあ、それは無茶な気がしますし。

当初はシェーン・ブラックらが脚本を書いていたというので、そちらもそちらで気になる。
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