いきなり保安官の旦那が酔っ払った黒人の青年に射殺されて、その青年は市中引き回された挙句吊るされるとか掴みが抜群すぎる。エド・ハリスの不倫エピソードの挿入は全くもって必要性を感じ無かったけど、だからハゲんだよと暗に説明したいのであれば、これ以上の方法も無かったと思う。綿花詰みのくだりは『おもひでぽろぽろ』の紅花のくだりを思い出した、真っ白な綿花が血に染まるシーンがあったりしたらもっと良かったんでは無いかと思う。KKKの出で立ちってやっぱそれだけで怖い、マザー２やりたくなるし。ちょっとラストの宗教色が強すぎるのがうーんってとこだけど、内容的にはなんともいい意味で教科書通りと言うか教育的で、若いうちにこう言う作品に触れておくのは非常に意義があると思う。何も無かったアメリカを超大国にのし上らせた原動力とは一体なんだったのか、苦境にめげずやり抜くど根性、労働者の血と汗と涙の結晶、人を人として愛する事の重要性、受け取るメッセージは多々ありそして全て生きてく上での基礎となる。マルコヴィッチもハリスに負けじといいハゲかたしてる、もちろん演技も。ハリケーンのシーン凄いな。
