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L.A.コンフィデンシャルのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)
4.5


“更生の見込みのない悪人を背中から撃ち殺せるか?”



あれ?
コレひょっとして観て無かったやつ?シリーズ。

こりゃ〜面白れぇ〜♬
傑作と言われる納得感が圧勝!!

エドだのバドだのシドだの、とにかく登場人物の名前に超混乱してしまうものの、脚本、演出、伏線、どんでん返し、クライムサスペンス、ノワール、そしてラブロマンスと、『ザ・映画』なスパイスが全て調合されている娯楽エンターテインメントの傑作と言うに相応しい作品!

公開当時、まだまだ名の売れた俳優ではなかったラッセル・クロウとガイ・ピアーズ、そして圧倒的な“こなし感”がエグいほどにカッコ良いケビン・スペイシー。
この警察官三人を中心に描かれていくクライムサスペンスの最大の見どころは、とにかく意表ついてくる展開の妙!
序盤のアレやコレやの点が最終的にはぜーんぶ線に繋がる回収が、如何にもミステリーです〜的なこれ見よがしが一切無く、サラッとしていながらにして重厚でめっちゃお洒落だし、ある意味バディものとしてもかなり面白い作品で、序盤から中盤、そして終盤にかけてその連携バディのコンビが絶妙にクロスオーバーしていくところがマジで堪らん!
(いや、これ本当に個人的には一番この映画で胸が熱くなった展開だわ)


ロス市警、50年代、TVスター、そしてパパラッチ、、、こんなアメリカの象徴のような背景もまた、この作品に於ける様々な胸糞や理不尽を正当化させるだけの黒歴史としてしっかりと成り立っている。


紅一点、
妖艶で魅惑なキム・ベイシンガーの役所も、この作品ではかなり効果的なポジションにあって、前述したバディコンビのクロスオーバーの要でもあるし、ラッセル・クロウ演じるバドのトラウマとのクロスオーバーにも絡んでくる上、この映画のヒューマンラブドラマ枠における重要人物と言って良い。


とにかく、全体を通していい意味でややこしくて複雑で、まさに“コンフィデンシャル”に満ち溢れている。



いやぁ〜、やっぱりラッセル・クロウは格好イイなぁ〜♬
この後の【グラディエーター】【プルーフ・オブ・ライフ】【ビューティフル・マインド】【シンデレラマン】位までのラッセル・クロウは本当に大好き!!!





“父のようになりたかった”
“なれるさ、殉職したんだろ?”
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