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L.A.コンフィデンシャルのKanaiSatoruのレビュー・感想・評価

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)
4.2
『L.A.コンフィデンシャル』という映画をご存知でしょうか?
1997年の映画で、ジェイムズ・エルロイの暗黒の“L.A.4部作”の一つを見事に映画化した傑作クライム・サスペンスと言われている作品で、1950年代、暗黒街のボスであるミッキー・コーエンが牛耳るロサンゼルスで活躍するロス市警の刑事たちを描いた映画です。

若き日のガイ・ピアースやラッセル・クロウが出ていて「わ〜、若い」と感激すること間違いなし。
彼らの出世作としても有名な作品ですが、ケビン・スペイシーなんかも出ていて、かなり豪華なキャスト。

ガイ・ピアース(エリート・出世のために仲間からの孤立も恐れない)、ラッセル・クロウ(女性に優しいが気が短く暴力的)、ケビン・スペイシー(刑事ドラマの監修役として有名・情報を金で買う汚職刑事)の違ったタイプの刑事3人を中心に話は回っていき、関係なさそうなそれぞれのエピソードが徐々に繋がっていくところが見所ですが、ストーリーは、かなり複雑で、登場人物もそこそこ多いため、外国人の名前を覚えにくい自分なんか混乱して、途中、何度かこの人誰だった?と、本筋と違うところで見失いそうになりました。

例えば、エドとバドという2人の刑事、シドという記者、さらにバズという元刑事、、、なぜこんな似た名前の人物を登場させたのか?
本筋と関係ないところで観る側の思考を停止させるのは、本当にもったいない。

3人の刑事の心境の変化や、対立していた彼らが手を組むところ、特にケビン・スペイシーが汚職に疲れて改心し、真面目に捜査を始める矢先にあんなことになったり、「ロロトマシ」のエピソードなど、複雑に絡み合うストーリーをしっかり追っていくことが出来れば、終盤に向けて熱くなること間違いなしの、とても面白い映画なのですが、初見では分かりにくい部分がチラホラありまして、見終わった後でネタバレ記事を読んで、また観る、という楽しみ方が必要かもしれません。

男性向けの映画かな。個人的には85点です。
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