みほみほ

L.A.コンフィデンシャルのみほみほのレビュー・感想・評価

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)
3.9
🎖2020年33本目🎖

色々な映画のイメージから、ロス市警には悪いイメージしかないが、この作品からもロス市警への皮肉はかなり伝わってきた。

映画の評判はかなり良いようだが、前半は長ったるいし、俳優陣が豪華だからここまで騒がれてるだけじゃないかなって思ってしまった自分が居た。

私が今まで出逢った凄い映画って、最初から最後まで心を掴んで離さないんだけど、この映画は面白さに火が付くまでが非常に長い•• 今のところ普通だけど、大丈夫かなって心配してしまった程。でもそれが俳優陣の豪華さと演技によって誤魔化されてる感じがして、少し勿体ないなと思った。(個人的に心に残る映画は静かなシーンさえも焦らされたり探求心をくすぐられ続ける)

後半は面白かったけど、結構真相に辿り着いてからが呆気なくて、 終わり方がもっと欲しい!何かが足りない!ってなった。

それぞれのキャラは確立されててとても良い。ただどのキャラクターも好きにはなれない。感情移入しにくい構造になっている為か、バランスよく全体を観れる感じはあり、そこは凄くいい。

エンドクレジットで見ると、真っ先に ケヴィン•スペイシーの名が出るのだが、個人的にそこが疑問。

立ち位置的に誰が主役かの判断は難しいところなんだけど、それぞれが個性発揮して目立ってたし、それぞれの正義がぶつかりあっていて迫力はあったが、やっぱり主役に持ってくなら ラッセル•クロウな感じがする。(俳優としてではなく役柄の話)

登場人物が多過ぎて、名前が似たりよったりだし、トイ・ストーリー過ぎてややこしいので、よほど記憶力のいい方ではない限り、一時停止からの巻き戻しは必至と思われる。劇場で観てたら雰囲気で感じるしか術は無さそう。

メメントのお兄さんや、ラッセル•クロウの若い頃を観れたのが良かったし、今作のお陰でラッセル•クロウに興味を持てた。

今作の坊主スタイル、あの顔だとかわいいな。割と凶暴な役柄だけど、優しさが滲み出る不思議な雰囲気だった。

ケヴィン•スペイシーの個性的な役、クスクスしてしまった。

前半にもっと衝撃を欲しかったけど、とある人の死で既に驚きのピークを迎えてしまった私にはあのラストは残念だった。

知ってるおじさんがいっぱいいて楽しかった部分は大きいが、一番嬉しかったのは黙秘の父ちゃんが今作でかなり色男だった事!!

ズキューンでした。
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