狭須があこ

恐怖のメロディの狭須があこのレビュー・感想・評価

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)
4.0
皆さんご機嫌いかがですか。
私は2018年に、メンヘラにストーカーされるクリントイーストウッドを見ています。

イヤ私ならすぐヤバイ奴認定するけど、ヤバイ奴認定がおっそい!
この時代にストーカーなんて概念がロクになかったというのはあるでしょうけども、あれかな。今までも多分この人には、ある程度あったんでしょうね。
ここまでには至らない痴情のもつれが。
ヒュゥ!!色男!!

男女の違いというのもありそう。
結局料理してくれてエロいことできれば、多少メンヘラでもまぁ損得で言えばトントンやし、最終的に何かあってもおれのが力強いし…みたいな。
逆に、日常をめちゃくちゃにされても、なかなか女の子をひっぱたくわけにいかないし、出来ないことが多いのもあってズルズルと。ズルズルとね。
ちょっと自業自得感はある。

しかしメンヘラでも面倒をきちんと見て、割とずっと見放さないあたりが、モテる男なんだろうな~。
メンヘラを突き放す方法を知らないとかかもしれないけど、明らかにヤバそうな事態になってからもメンヘラを女の子扱いするのは、普通にスゲーなと思いました。

女の子に対してのクオリティがそもそも高いんですよね。べつに愛がない子に対しても、きちんと女の子扱いができる。
悪く言えばメンヘラホイホイ、しかし今、こんなジェントルな男が日本にいるだろうか!?

いるだろうか!!

イヤ~男前、まぁでもなんだかんだ、相手が美女だからというのもありそうだけどね。

あと恋人に起きてる事態をちゃんと把握してややこしくもせず、ずっと天使なトビーもなにげにスゲーと思いました。
言っちゃえよ!!元はと言えばアンタが女ったらしなせいでしょうが!!
ってよぉ!!

溺れた!溺れた!って言ってるイヴリンを抱き止めるデイヴの顔にズームするの笑ってしまった、どうしたらええねんな。
困り果てたときでも眉間にクールにシワが寄る、若きイーストウッドのセルフプロデュースです。
狭須があこ

狭須があこ