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恐怖のメロディのkazu1961のレビュー・感想・評価

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)
3.6
▪️Title :「恐怖のメロディ」
Original Title :「Play Misty For Me」
▪️Release Date:1972/04/32
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2019-153 再鑑賞
▪️My Review
クリント・イーストウッドの監督デビュー作品です!!
ストーリーは、主人公に異常なまでに執着するストーカーの恐怖を描くスリラーなんですが、本作が公開された1970年代当時は、まだストーカー行為という概念自体が浸透していなかったため、このタイプのスリラー映画としては非常に先進的な映画だったんですね。
とにかく、ジェシカ・ウォルターの演技が素晴らしい!彼女の気持ち悪さは天下逸品で、ガツガツとデイヴに迫ってきます。この時代にストーカーというものは知られていなく、ただの異常者扱いであったのでしょうがそれにしても身の毛がよだつほどの恐さなんです!!そして、この女がリクエストするミスティというジャズの名曲はサスペンスとはほど遠いほどの美しいメロディの曲なんです。それが逆に人の恐怖感を誘っているんですね。
何とも言えない切ないメロディが流れると、それに反する人の心の恐さがさらに倍増される上手い演出ですよね!
中盤は少しだらけ感がありますが、イーストウッドの監督デビュー作としてやはりおススメですね。
なお、『真昼の死闘』『ダーティ・ハリー』などでイーストウッドとコンビを組んできたドン・シーゲルが、バーテンダーの役で出演しています。
▪️Overview
巨匠クリント・イーストウッドが監督デビュー作として手掛けた心理スリラー。米カリフォルニアにある海辺の町でラジオDJをしているデイブ(イーストウッド)は、行きつけのバーで、E・ガーナーの名曲「ミスティ」を毎晩リクエストしてくるエベリンと出会う。デイブは出来心からエベリンと一夜を共にするが、その日からエベリンはデイブにつきまとうようになる……。共演にジェシカ・ウォルター、ドナ・ミルズ。イーストウッドとのコンビで知られるドン・シーゲル監督も友情出演。また、この作品に使われている「ミスティ」(Misty)は、ジャズ・ピアニストのエロール・ガーナーによって1954年に作曲されたバラードである。
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