のら

探偵はBARにいるののらのレビュー・感想・評価

探偵はBARにいる(2011年製作の映画)
3.0
大泉洋演じるハードボイルド気取りの間抜けな探偵と、松田龍平演じる飄々としているがヤバゲなアシスタントによる相棒物。2人共はまり役でコンビとしても非常に魅力的に仕上がっている。

しかし肝心のミステリーの部分が若干甘く、謎の依頼人の件も "まあこいつしかいないよな" という感じで、それに気づきかけると間抜けが発動して気づかないという、ある種のご都合主義に見えてしまう。

また序盤で話が前後するため、路地裏で西田敏行が殺される次のシーンで大泉洋が似たような路地を通ってバーに行くので、殺された西田敏行の所に大泉洋が偶然通りかかった様に見えてしまい、少し雑な印象を受ける。

アクションシーンの見せ方は工夫しているのは分かるが、何処と無く戦隊物ぽさがあり工夫と言うよりはお金が無い感じになってしまっている。アクションとドラマのトーンも違いすぎ切り貼りしたような感じになっているのももったいない。

とはいえ本作は大泉洋と松田龍平の相棒物として非常に良い出来に仕上がっている。大泉洋と松田龍平のはまり役にして名コンビである事には間違いがなく、この二人の物語をまた見たいと思わせる出来になっている。
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