山口の土地も、時代も 私にとって郷愁を誘う題材ではないけれど、新子たち子供の世界観が丁寧で素晴らしい作品でした。
熱心なファンの方々のネットでの上映継続の署名運動に繋がったといういきさつに納得。
1000年前の新子の空想の情景が 度々挟まれ奇妙で斬新ではあるけれど、そこにもドンドン引き込まれていき、新子達子供らの純粋な強さにジーンと感動しました。
三年生くらいってまさしく、あんな感じで悪気なく純粋でストレート。
遊ぼうや！っていう言葉が、元気に生きよう！って聞こえる。明るさと真っ直ぐな未来への希望を子供って本当に持ってると感じる。
その描き方が素晴らしい。忘れていた子供の時を思い出させてくれる。
子供達にもそれぞれ重い苦しみや悲しみを背負ってるんだけど 何とか明るい未来にしていこうとする、そこの子供の強さも理想じゃなくリアルに描かれていると思う。
重く切ない場面が多々あるのに、観た後に爽やかさが訪れるのがすごい。
「へじゃけど、たつよし！その前に頑張って一生懸命遊ぼうや！もっともっと色んな遊び覚えて、それを自分の子供に伝えちゃるんよ！
へじゃから一生懸命遊ぼうや！」
新子の叫びが心に響きました。
