マイマイ新子と千年の魔法の作品情報・感想・評価

「マイマイ新子と千年の魔法」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

この世界の片隅に、と同様に空想と現実が入り乱れながら、本人にはどうにも出来ない環境の変化を乗り越えていく女の子の物語。
子どもたちの最大の武器って好奇心と想像力だな、と思うと同時に、彼等にはかなり辛く重い出来事がのしかかるのに越えられる強さも持ち合わせていたんだなぁと感じた。
貴伊子が山口に馴染んでいき、新子との距離が近づく様子が、空想の物語として抽象的に語られていた、と理解しました。
ぱさお

ぱさおの感想・評価

3.8
2017.11.21 DVDレンタル
自分には合わなかった。

何より、千年の魔法という部分がよく分からない。
少女が友達と過ごす日常のなかでいろいろな経験をして怒ったり泣いたり笑ったりする、というシンプルな話に、千年前のエピソードをところどころインサート的に入れたために複雑になってしまっている感じ。
その千年前の話と現在との繋がりは、少女が二人出てくることぐらいで、あまり意味を見いだせない。

でも、子供の頃自分にしか分からないキャラクターを空想する、という感覚は共感できる
青の

青のの感想・評価

4.0
たくさん語ってます。
未見の方は読まないで下さい。













群青に陰る山間から天の川が立ち上り、それは正に天気輪の柱の様。
新子と貴伊子ちゃんは夜の田園を駆け抜けて、死んだ筈の金魚と小川で再開する。
そして、懐中電灯の電池が切れ星明かりと蛍の光だけが舞い照らす闇夜に、新子は
「怖くない?」と貴伊子ちゃんに聞く。
「平気、新子ちゃんがいるし。天の川の下にいると、色んなものが私たちの周りにいるような気がするし」
「うん。おるよ。タツヨシのお父さんも。貴伊子ちゃんのおかあさんも。うちらが忘れんかったら、いつまでもこの辺りにおるよ」
お盆に起きたささやかな奇跡だ。



東京から山口の田舎町に父と二人で越してきた貴伊子ちゃん。母親の死がまだ受け入れられないでいる。
そんな喪失と孤独の淵にいる貴伊子ちゃんを、転校先で出会った新子がグイグイと引き上げていく。
新子は新子の祖父により教授された史実をもとに日毎空想力を発揮させ、それは貴伊子ちゃんにも伝染し、二人は空想と現実が未分化されぬ1000年前の次元と空間でトンテンカン トンテンカンと足を鳴らし風のように走り抜ける。

皆で大切に飼っていた金魚の死や、警官でいて誰からも尊敬されていたタツヨシの父の自殺。
憧れの大人の女性、先生の叶わぬ恋。先立った貴伊子ちゃんのお母さんへの想い。
大人の事情に対する憤り、理不尽な死と別れ。それぞれの喪失を抱えながら、二人の少女は自分なりに乗り越えていこうと現実と1000年前の田園風景を駆け抜けていく。

そして新子の空想力の師であった祖父が亡くなり、貴伊子ちゃんと入れ替わるように今度は新子が引っ越すこととなる。
1000年前の孤独な諾子(なぎこ・清少納言)と貴伊子ちゃんは同化し、空想力の証しである「まいまい」が貴伊子ちゃんにも。
それは新子の空想力を引き継いだことを意味するし、新子を見送る貴伊子ちゃんの笑顔は、もう母親の死を受け入れたように思う。


『この世界の片隅』を知らなければ出会わなかったかもしれない作品。
繊細な子供達の丁寧な表現と、美しい背景。
そして、ふいをついて流れる「Sing」で目頭が熱くなる。
ジブリチックでありながら、それより目立つことができなかった良作です。



ちなみに、意図したものかどうか、たまたまだろうか、オート三輪の荷台に積まれた荷物と、そこから皆に手を振る新子と妹の姿は『となりのトトロ』に移行していくようにも受け取れる。どうかな?
KZNYK

KZNYKの感想・評価

3.0
ストーリーよりも、広い自然の中の小さいものへ向けた眼差し、つまり丁寧に描かれた草木花を見て心を打たれる。
小さい頃見たり触れたりした生きもの(植物や動物)がたくさん出てきた。子供の時この映画を見たら、そこには感動しなかったであろう点を発見するたび、童心に帰りきれないことの寂寞感を感じるが、それもまた歳を重ねることの醍醐味だと思う。
まちこ

まちこの感想・評価

3.5

同じ世界をあっという間に共有できちゃうのって素敵な関係だなあ。
一日一日を一生懸命に生きている子供と大人の姿がよく分かって、なんだか実家で見る夕焼けの赤い空を思い出しました。
みー

みーの感想・評価

3.3
子供の頃もっと泥だらけになって遊べば良かったな。
前向きになれる作品。
とてもテンポは早くサクサクと進む一方で、ゆったりとした時間が流れているところは、この世界の片隅だ

観終わった後に残りつづけるものの少なさはこの世界の片隅じゃない

新子に雰囲気似てる友人がいるってのでストーリーがあまり入ってこなかったのは個人的に残念、面白かったけど
明日に向かう想像力が炸裂してた。
不意なsingが胸に迫る。村井清秀はエモい
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