このレビューはネタバレを含みます
田舎の懐かしさ。
人間の美しさと儚さ。
やさしい映画とも思わないし、胸糞だとも思わない。
これが人間でリアルだよなと。
現在と過去との交わりをファンタジックに映し、地続きであると感じられる。
…
私は自分の祖父母に会ったこともなく、薄情ながら彼らがどんな人間だったのかということにすら、想いを馳せたことがなかった。
だから、
「かつてここにはどんな人々がいて、どんな暮らしの中で、どんな想い…
ここいうアニメを作りたいからアニメやってるんだなあと改めて思った。
公開当時に映画館で見逃して、何故か自腹でDVDを買って観たのが14年前。猛烈に感動して、それから映画館でも何度か観て、おそらく5年…
ラピュタ阿佐ヶ谷レイトショーにて、
この映画の初公開時、上映継続に尽力されたライターの廣田恵介さん追悼上映ということで。
上映後片渕須直監督の舞台挨拶も。
震災後、いわき市のショッピングセンターに…
1950年代半ば、山口県防府市。見渡す限りの青い田んぼの中に、小学3年の青木新子の家がある。風が吹くと新子の額のつむじ、マイマイ、がむずむずして、1000年前の世界が畦道で展開する。1000年前の京…
>>続きを読む昭和30年代の田舎の生活を実感できそうくらい近くに描いている
いろんな色の空や麦畑が描かれていて美麗な背景美術が印象的だった
ドラマチックな作り方ではないけど、無垢な子供たちの日常に侵食する大人の現…
ご当地防府上映。劇場では5年ぶり5回目の鑑賞。昭和三十年の新子貴伊子、平安時代の諾子、そして公開当時。さらに公開から14年の月日が、もう一つレイヤーを生み出そうとしている。どんな時代でも子供には子供…
>>続きを読む片渕監督の初期の長編アニメーション作品。
ただこの頃から『この世界の片隅に』や最新作『つるばみ色のなぎ子たち』に通底する要素が散見される。
徹底した史実考証のもとどこまで映画で再現できるかという…
直角の水路とかいう文学すぎるモチーフから始まって明確な契機もないまま現在と千年前の物語がぬるりと入り交じっていく異様な構成がこんなに見やすいのどうかしてる。転校生:貴伊子の家にいくシーンがすごくて、…
>>続きを読む(C)高樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会