名探偵シャーロック・ホームズ。イギリス感満載のスタイリッシュ・アクション映画に仕上げた発想が素晴らしい。
「ロック・ストック&ストーキング・バレルズ」や「スナッチ」風の感じは今観るとなかなか薄ら寒い時代がかった表現にも見える所をまさかの「シャーロック・ホームズ」にしてしまったところで一周回った新しさになったと思うし、話の強引さはロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウのツンデレなブロマンス要素で乗り切っているところも過不足のないより良い配置と言える。
まさに、過去の歴史を用いたSF的世界観というべきそれとして、返って新鮮味を生み出していて映像の世界観としては楽しめた。
そういう意味で、もう少し捜査の部分と、ホームズ&ワトソンのいちゃつきを挟み込んでやり過ぎなくらいの方が良かったと思うし、その方がより切ない人間関係も謎解きを通して繋がっている人間同士の繋がりやジレンマなども垣間見えた方が面白くなったと思うし緊迫感もあったように思う。
