名作『羅生門』に出て来る盗賊、多襄丸をモチーフにした本作・・・"そして、どこまでも自由"と語ってる様に、型破りな中野裕之監督の持ち味全開の異色作。
よって、好き嫌いは別れるだろうが・・・とりあえず、舞台劇なアプローチが個人的にはしっくり来なくて。
さらには、多情丸と掛けてるのか、主人公がやたらと泣くのも面白みはあるが・・・効果的だったのかは分からず。
他にも浪切りの剣への決定的なツッコミや地獄谷のショボさもあれど・・・クライマックスでの盲目の将軍が語る台詞は、"藪の中"的なポイントゆえ、そこはもっと浮き彫りにして欲しかった。
にしても、タイトルを横文字にしたのは、洋楽ロックを使いたかった為なのか(笑)
小栗旬・・・喜怒哀楽の熱演、お疲れ様でした。