無名のひと

アルカトラズからの脱出の無名のひとのネタバレレビュー・内容・結末

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

脱獄不可能と言われているアルカトラズ島の監獄に投獄されるモーリス。
囚人仲間のリトマスから、通気孔から屋上に出られると聞き、綿密な脱獄計画を立てるのだった。
実際にあった出来事をモデルにしている。

モーリスは腕っぷしが強く頭も良い。
誰と接触を持てば自分に利になるかを分かって動いていたように見えた。
それでも意外に情に篤く、ドクから絵を奪った所長に皮肉を言ったり、菊に水をやったりする一面も。
ネズミを飼っているリトマスがいいキャラで、何かを提供する代償がいつもデザートなのが微笑ましかった。
それにしても、穴を塞ぐ壁の絵や首人形を丁寧に作ってて、この人たち監獄送りにならなくてもそれなりに暮らしていけるでしょ、ってくらい器用で賢い。
出来すぎやろ、とWikipedia見たら、実際に使われた首人形めっちゃ出来が良くて笑った。
一番脱獄したい理由のあったバッツが脱獄できなかったのが悲しい。
モーリスらの脱獄から約一年後に、監獄は閉鎖されたと言う。
バッツは母の死に目に間に合っていたらいい。
モーリスらは島から脱出できず溺死したと言い張る所長は、島からは誰も生きては出られないと言い張るしか対面は保てなかったのか。
それにしても、クリント・イーストウッドはガタイがいいなぁ…。
冒頭の、裸でも堂々と歩く姿がいい。
特に音楽がなく、脱獄や準備に動く時に立つ物音で、看守にばれないか見ていてどきどきした。
脱獄の時は、静かな効果音が緊張感を高めていてとても良かった。
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