じゅんじ

ルディ/涙のウイニング・ランのじゅんじのレビュー・感想・評価

5.0
素晴らしい映画だった。
まず、この実話が映画になった時点で価値がある。
人生の目標、熱い気持ち、努力の大切さを教えてくれる。
本当に教科書のような映画。
言葉にするとこんなにこっぱずかしくなるような事を真っ向から描き切っている。
良いお話だったなあで終わるような単純な作品でとどまらない。

作品としては、細部まで考え抜かれたであろう完成度の高さを感じた。
チケットを買えずスタジアム内に入れなかった後に映し出される残酷な現実の見せ方。
ルディがする父への近況報告の際に必ず近くにいる兄。
アメリカにおけるアメフトの持つ意味であったり歴史なんかの感じさせ方一つとっても本当に上手い。

登場人物に関して言えば主人公はもちろん脇役の存在がとても大きい。
ルディと対照的な兄と自分が重なって見えて、情けなくなった。
神父さんのセリフにもあったが、神の存在と自分の無力さがそのままルディと自分のように感じた。
おじいちゃんの過去から挑戦や夢を諦めた父、スタジアムの管理してるおっさん、本気を出す勇気のない兄、最初は馬鹿にしていたチームメイト、そしてコーチたち、不器用でちょっと憎たらしいがなんやかんやルディのために力を尽くしてくれる最高のおぼっちゃんデブ友達ジョンファブロー。
全員がちゃんと際立っていたため、クライマックスにかけて数秒ずつみんなが映るだけで泣ける。

長々と書いてしまったがこんなレビューを読む暇があるなら騙されたと思ってこの映画を見て欲しい。
時間を無駄には出来ない。