福福吉吉

ルディ/涙のウイニング・ランの福福吉吉のレビュー・感想・評価

2.5
ルディ(ショーン・アスティン)は幼い頃からノートルダム大学のアメリカンフットボールチームに憧れて、高校でもフットボール部に所属していたが、学力不足と経済的事情から父の働く工場に就職することになった。しかし、夢を諦めきれないルディはノートルダム大学へ進学してフットボールをするため、数々の努力を重ねて夢を実現させようとする。

実話に基づいた作品であり、ルディがアメリカンフットボールの夢を追いかける姿を描いたものになっています。

ルディは異常なまでにノートルダム大学のフットボールチームに憧れており、体格的にも運動能力としても突出したものが無いにも関わらず熱意だけで全てを成し遂げようとする人間として描かれていて、フットボールが生活に根付いているアメリカとはいえ、特定の大学のフットボールチームに執着する彼の心情が理解しにくく、あまり感情移入できませんでした。
特にルディのチームに絡むためなら手段を選ばない姿がどうにも応援する気分になれなかった。最終的に関係者に懇願して夢を叶えるのはどうも違う気がする。

私は個人的にアメリカンフットボールが好きで、NFLの試合などテレビで観ているのですが、このスポーツは才能が支配するもので努力するのは当たり前の世界なので、この作品が美談のように語られるのはちょっと違う気がしました。実力不足で試合に出れない選手はルディ以外にも多くいるだろうし、仲間の同情で試合に出してもらって嬉しいのかと疑問に感じました。実話ベースなのでこう感じる私がおかしいのかもしれません。

私にはあまり心に響くものが感じられませんでした。
努力して夢を叶える素晴らしさはあるけれども、ルディの努力の仕方に納得できませんでした。この作品が好きな人には本当に申し訳ないです。

鑑賞日:2023年3月30日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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