おなべ

ルディ/涙のウイニング・ランのおなべのレビュー・感想・評価

3.8
◉ 実話に基づく(胸熱)物語。

◉本作は数あるアメフト映画の中でも、「最も素晴らしいアメフト映画」と評されるほど。夢を追いかける全ての人に観てほしい作品。

◉卒業を間近に控えた高校生のルディ・ルティガーは、ノートルダム大の名門フットボールチームに憧れていたが、様々な障害を前に夢半ばに諦めていた。そんなある日、唯一の良き理解者であった友人を事故で亡くしてしまう。ルディは彼の死をきっかけに、再び夢を追いかける決意をする…。

◉主演は『ロード・オブ・ザ・リング』のサム役(サムワイズ・ギャムジー)でお馴染み《ショーン・アスティン》が務める。堅実で努力家、優しい役柄が本当によく似合う素敵な俳優。

◉劇伴がズルい。程よいタイミングで感情を煽り、同時に涙や興奮が押し寄せてくる。物語への感情移入を助長する秀逸な劇伴。

◉揺らがぬ信念・弛まぬ努力・諦めない心…一度諦めかけた夢を叶えるために必死で努力するルディの姿勢に思わず感情移入し、気付けば涙が溢れていた。「体格には恵まれていない」「親友の死をきっかけに…」「親の反対を押し切って…」「託された夢」「実話を基に…」 etc…これらの要素が、感動に拍車をかける。

◉これは誰でも真似できる事ではないし、ある種の才能でもあると思う。いわゆる“努力の天才”。どんな夢でも叶わない夢はないと、感動と勇気をもらえる素敵な作品だった。











【以下ネタバレ含む】












◉清掃員のフォーチュンとの関係性にグッと来た。自分は後悔したからこそ、ルディには同じ思いをしてほしくないと、結果が出ずに挫折しかけていたルディを説得してくれたフォーチュンの存在は大きい。ルディもまた、彼を敬愛していたからこそ、人を大事にしていたからこそ、チームメイトやその他大勢に愛され認められたのだと思うと、ルディの人間性が夢を引き寄せたとも言える。カッコ良すぎる…。

◉《ジョン・ファブロー》扮するD=ボブの、女性に対するコミュ障大爆発するシーンがめちゃ笑えた。
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