スタンダード

ルディ/涙のウイニング・ランのスタンダードのレビュー・感想・評価

5.0
【45〜限界を超えた男〜】


夢を見る男、ルディ。


彼はアメフト以外のことには無関心。


しかし、夢への障害が多過ぎる。


【洗脳】


ルディは周囲からの洗脳を受ける。
『お前には無理だ』
『この土地で平和に暮らせ』
洗脳がルディの意欲を削ぎ落とす。


勉強は蔑ろになり、
工場勤めが既定路線。


親友だけが洗脳を解いてくれる。


【覚醒】


親友の死はルディの洗脳を永久に解き、
覚醒したルディは学び家となる。


勉学への関心は、
ルディに急激な成長をもたらす。


【欠点】


『長所を伸ばせ!』
とはよく耳にする言葉。


しかし大事なのは、
『長所を伸ばす』ことでも
『短所に目を背ける』ことでもなく、
『欠点に関心を持つ』ことなのかも。


【学習】


学ぶことに意味はあるのか?
大学へ入るために知識を詰め込み、
合格すれば吐き出してしまうのか?


タイヤの空気のように、
入れてもいずれは抜けるのか?


しかし、
タイヤに空気を入れて道を走れば、
体は空気に包まれる。


仲間がルディに空気を入れて、
再びルディは走り出す。


学びは仲間を増やし、
孤独なルディを優しく包む。


【反対】


ルディが諦めようとすれば、
皆がしつこく手を差し伸べてくる。


昔は足枷をはめられていたのに。


諦めなければ潰しにかかり、
諦めようとすれば起こしにくる。


【幸福】


幼馴染との婚約を破棄したルディ。


そんな幼馴染と久方ぶりの再会。


そこで、
驚愕の事実を目の当たりにするルディ。


『夢を追いかけなければ』
『こんなことには…。』


いや待てルディ、
こうは考えられないか?
『仮に結婚していても』
『幼馴染は同じことをしただろう』と。


【実現】


そして去り際に幼馴染は言った、
『あなたの夢の実現を祈ってるわ』と。


でもルディ、
幼馴染は祈るばかりで
決してお前を信じちゃいない。


だから走れルディ、
絶望に追いつかれない速さで。


【Don't I know you?】