ジャッキーケン

ルディ/涙のウイニング・ランのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

3.7
「ギャングスターズ」
「ロンゲストヤード」
アナーキーなアメフト映画が大好きな自分的に本作は落ち着いた安定感のあるアメフト映画

小柄で決してアメフト向きとは言えない体格をしたルディが名門ノートルダム大学のチームに入り試合に出る目標に向かいひたすら走る諦めない心がグッときた
個人的にチーム全体で盛り上がる映画の方が好きですが本作のルディ一人を追ったアメフト映画は決してルディだけではなし得ない周りの協力があったからこそ夢を叶えることができるとルディがチームに入るまで勉強とバイト両面で支えられている描写。ルディは彼らがいたからこそ夢を追うことができたんだと思います

アメフト映画と言えば胸熱な試合展開やバラバラのチームが一丸となって相手チームを倒す流れが主流だと考えているがこの映画は違う。ノートルダム大学は名門校だから試合云々ではなくルディが試合に出れるかの葛藤で映画を引っ張るからいつものアメフト映画って感覚で見ると若干肩透かしを食らう

練習でひたすら倒され、どんなに怪我をしようが諦めずにまた立ち上がるルディに純粋に感動するしその力がチーム全体を変えていく展開も王道ながら物凄くグッと来た

ただ実話ベースの映画なら「ギャングスターズ」の方が圧倒的に好き
スラム街で敵対するギャングがお互いに理解しあい信頼していくブラザー精神が本作にはさほど感じられないし何より試合シーンがほとんどないから物足りない
ルディとその仲間たちに焦点を当てているから敵チームとの燃え上がる試合展開がないから胸熱度が低いからスラム路線のアメフト映画が好みなんだと自覚しましたね。