KANA

ルディ/涙のウイニング・ランのKANAのレビュー・感想・評価

4.0

初見の胸熱な印象はずっと残っていて、久しぶりに観たくなり再鑑賞。

『ロード・オブ・ザ・リング』をちゃんと観てないので、私の中ではショーン・アスティンといえばなんといっても『グーニーズ 』のマイキー!

マイキーが逞しく成長したルックスのショーン演じるルディの夢。
それは名門ノートルダム大学でアメフトをすること。
もっと言えば、全米カレッジフットボールの試合に出ること。
少年の頃からアメフトに対する熱意は誰にも負けなかったけど、それは夢のまた夢。
なぜなら、体が小さい、学力が足りない、財力もない、鉄工所の工場長である父親が「地に足をつけて生きろ」と猛反対している…
そんな八方塞がりの中、唯一自分の夢を応援してくれてた親友ピートが工場での不慮の事故で亡くなる。
そこでルディの中のくすぶっていた野心に火が付く…

ノートルダム大学に入るまで、
そのアメフトチームに入るまで、
チーム入りしても試合に出るまで、
それぞれの過程がまさに茨の道で、努力しても努力してもなかなか…
普通なら「人生そう甘くないか…これが現実…」と涙を呑んで諦めるだろう。

彼はアメフト向きのスペックとは程遠いけれど、その飛び抜けた熱意と努力に加えて優れてたのは、人脈を大切にする精神だと思う。
大学の神父、フィールドの整備係、nerdっぽいけど成績優秀な友人(ジョン・ファヴロー)、そしてチームメイトやコーチに至るまで、憧れの地で彼は着実に信頼を得ていった。
引きずり下ろされそうになっても粘り強く食らいつく真摯な姿を周りはしっかり見ていた。

一度観てるのに、終盤のクライマックスではやっぱり涙がぽろぽろ…
お父さんのあんな表情を見てさらに…
誕生日にノートルダムのスタジャンをプレゼントしてくれたピートも、天国でどんなに喜んでくれたことだろう。

「努力は決して裏切らない」

これは綺麗事でなく、本当にそう思う。
厳しい現実の中、たとえ直接的な結果に結びつかないとしても悔いは残らないし、苦労したこと自体が人生の糧となる。

ルディの夢に対する執念はとてつもないパワーを与えてくれる。
この映画は我が家の娘と息子にも若いうちに是非観てほしいな…!
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