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ディーバのRのレビュー・感想・評価

ディーバ(1981年製作の映画)
3.7
むか〜し一回見たことあって、意味わからなすぎて寝て、今回リベンジしたら1回目眠くなりすぎてよう分からんなって、翌日もっかい見てようやくわかった!!! うれしい!!! けど、これはどうでしょう、面白いような、まぁまぁなような、って感じ。映像と音楽はオシャレかつスタイリッシュなので見応えは抜群。でも寝るけど笑 もしかすると、ある程度前情報を入れてから見たほうが楽しみやすいかもしれません。主人公は、郵便配達員の若い男の子ジュール。彼は劇場でオペラ歌手シンシアホーキンスの歌声に聞き惚れ、落涙しながら違法録音してる。シンシアは「私が歌うのは観客の前でのみ」と、頑なにレコーディングをしない歌手なので、劇場に行かねばその美声を聞けぬ。ジュールはただただ純粋にシンシアを愛してて、おうちで聞きたいだけなのだが、録音してるのを目撃した謎のサングラスの男ふたり組が、彼のテープを手に入れようと追いかけてくる。と同時に、娼婦と麻薬を司る謎の犯罪組織から命からがら逃れてきた女が、組織のトップの正体を告白したのを吹き込んだテープを、たまたま近くに居合わせたジュールの郵便バイクのカゴに放り込む。そしたら、その犯罪組織からふたりの男が告白テープを回収するために送られて来る。そして、そのテープをゲットしようと近づいていくるふたりの刑事たち。てな感じで、三組から二つのテープの持ち主として追いかけられるジュール君は、パリの街でベトナム人とニューエイジ系中年男子の二人組に出会って、だんだん仲良くなっていく。いろんな二人組が出てくる中、たった一人のジュールは、コンサートでささっと盗んだシンシアのドレスを、後日彼女のところに返しに行き、謝罪して、話をしてると、不思議なことに彼女は彼に心を開き始め、遂にはデートするまでの関係になる……という流れで、まぁとにかく人物が多いのと、話の展開が分かりのとで、ついていくのがかなり難しいのだが、2回目、上記のポイントをしっかりおさえて見てたら、案外分かりやすかった。話がどういう方向に進んでいくのかが読みにくい奔放な自由さを感じさせる雰囲気が良くも悪くも目立った特徴。ちょっと80年代から90年代前半にかけての日本映画の雰囲気に似てる気がした。あと、画面のド派手な色彩が洒落てて、ダークなブルーが全編とても美しく印象的。ウラジミールコスマという人のミステリアスではかないピアノ曲流れるなか、ジュールとシンシアがパリをデートするシーンは忘れがたい。他にもいろいろ語りたいことは多い。例えば、ガレージを自分なりに改装したカオスにアート的なジュールの住居とか、ニューエイジ系中年男子の住むだだっ広いがらんどうの住処とか、あと街の中、電車の中でバイクを飛ばすチェイスシーンとか、あ、忘れてならない、最初と最後のファビュラスな歌唱とか、アレは嫌いこれは嫌いとずっと嫌い嫌い言ってる間抜けなチェイサーとか、ほんといろいろ細かい魅力がてんこ盛り。けど、何か眠くなるのはなんでなんでしょう。不思議。独特な淡白なペースのせいか、マイルドに緩やかなテンションのせいか、話がごちゃごちゃしすぎてるからか、役者たちがあまり魅力的でないからか。個人的にはそれほど熱烈に支持したい作品とは思えなかった。見終わってちょっと経ってじわじわ来てはいるので、ひょっとしたらもう1度見ると意見変わるかもしれないが。てか、ベトナム人の女、チャラにめちゃ似てた。チャラってベトナム系?
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