けーな

ことの終わりのけーなのレビュー・感想・評価

ことの終わり(1999年製作の映画)
3.8
普段、不倫物は、あまり好きになれないのだけれども、これは、とても切なくて、心に響いてきた。死や奇跡などを織り交ぜた宗教色もある物語なので、それを受け入れられない人には、理解し切れないかもしれないけれども、私の心には、すっと入ってきた。レイフ・ファインズだったからかも。

この頃のレイフ・ファインズって美しい。ジュリアン・ムーアも綺麗。

そもそも、レイフ・ファインズって、不倫の映画が多い気がする。あの青い瞳に、愛憎を滲ませて見つめてくる姿が、はまり役なのだろう。「イングリッシュ・ペイシェント」(1996)と今作(1999)と、「上海の伯爵夫人」(2005)を、私は、勝手に「レイフ・ファインズの不倫三部作」と命名したい。その三部作の中では、今作が1番好きだなと思う。あとの2つは、レイフ・ファインズは良かったけど、やっぱり、不倫を受け入れることができなかった記憶が大きい。

それと、今作には、ハリポタ俳優が数名出ているので、ニヤリとしてしまった。クィレル先生が、ボルデモートと話をしているものだから。さらに見進めていたら、今度は、マルフォイのお父さんが出てくるから、ますますニヤリ。マルフォイのお父さん(ジェイソン・アイザック)って、やっぱりイケメンだと改めて思った。
そして、何より、クィレル先生(イアン・ハート)の、今作での探偵役が、なかなかいい味を出していたし、息子のエピソードが、ラストで効いてきて、よかったと思う。
けーな

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