天豆てんまめ

空海の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

空海(1984年製作の映画)
3.4
ただひたすら北大路欣也の目力押しの空海を眺める3時間。家出、放浪、天命、航海、天災、中国、密教、最澄、朝廷、念仏、そして曼荼羅、、荘厳あり、妖艶あり、迫力あり、安っぽさもあり、ごった煮の面白いスペクタクル歴史劇になっているが、これは仕事初めの月曜日に見る映画ではなかった。眠い中、北大路欣也が朗々と謳う空海の念仏を聴く、まるで何かの修行のようでした、、笑

最後空海は、死の前に、あの有名な言葉を遺す。

生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く死に死に死に死んで死の終わりに冥し。

自分はどこから生まれ、どこへ死んでいくのか、生まれるとは何か、死とは何かと言う一大事を、人はなおざりにして何も考えずに人生をおくっている。人は必ず死ぬけれど、そのことを忘れてまるでずっと死なないように生きている。

今、ちょうどベストセラーのイェール大学教授の人気講義本「死とは何か」を読み始めたところ。

空海の時代から今まで、変わらない問いに向き合う時間は大切ですが、少なくとも週初めの月曜日に問うには重すぎた 笑

明日も仕事頑張りましょう。