ねぎお

あこがれのねぎおのレビュー・感想・評価

あこがれ(1958年製作の映画)
3.5
トリュフォーがまだ長編を撮っていない時代の短編。

美しいベルナデットが主人公。風を切ってスカートをはためかせ自転車で疾走する様子を正面から捉えるカメラ。
話は彼女を中心に、彼氏(私生活でも)のジェラールと、彼女に憧れる5人の少年たちが登場します。少年たちはいわばストーカー。サドルのにおいをかいだり、デートの邪魔やひやかし。時に近づく時の興奮。


ショットのつなぎ方にアマチュア作品のようにビックリしてしまう斬新さが見え隠れ。
表現したいあまりに役者に自由に動けとして撮影した箇所と、相当に段取り決めて動かした映像をつなぐんですが、結果不自然な動きに見えてしまう箇所もあります。
スローや逆再生などを使ってみたりしていることから、実験的な位置づけかもしれませんね。トリュフォー本人は、これを「習作だから公開しない」と言っていたようです。

水まきをするおじいさん。うしろで子供がホースを踏み、「あれっ」とおじいさんがホースをのぞき込んだら足を離してビシャ!・・これ映画の父リュミエールの短編に何度も出てくるテーマのオマージュでしょうね。