Dumbo

断崖のDumboのレビュー・感想・評価

断崖(1941年製作の映画)
3.8
人の心って不思議なもの…

その人のことを疑い始めると、
すべてがあやしく思えて、
何をしても疑ってしまう。



お金持ちのお嬢様だった美しい妻、リナ(ジョーン・フォンテイン)と
モテ男でイケメンだけどいろいろアヤシイ夫(ケイリー・グラント)
美男美女の夫婦。

ケイリー・グラント、イケメンだけどプレイボーイは好きじゃないので、あまり心惹かれず…(どこまで捻くれ者なんだ笑)

むしろ、ひたすら美しいジョーン・フォンテインに見惚れました。
女性から見ても美しくて素敵な人だと思う。
ヒッチコック監督は金髪美女の女優さんがお気に入りだったらしいけど、その典型的な女優さんですね。

でもその美しいお顔がどんどん憂鬱に曇っていく…
信じていた夫がまさかの…⁇

自分も殺されるんじゃないか…っていう恐怖に怯える姿を見てると、
観ているこちらも緊張してきて落ち着かない…

怖い…でも愛しているから信じたい…

気持ちはわかるけど、この夫、何かとあやしすぎる…

私ならいろいろ隠し事をされてた時点で
もう信じられなくなってダメだけど…


サスペンスなのでこれ以上は言いません💦
お口チャック!


人の心理状態を利用した、わかりやすいサスペンスで、
ヒッチコック監督らしい作品だと思いました。


ただ、

ラスト、あれでよかったの⁇
なんか同じ事の繰り返しになりそうで…
あの夫、本当に信じていいのかな?

私の“疑い”は最後まで晴れませんでした。

捻くれ者には納得しにくいラストでした笑



ヒッチコック監督のカメオ出演、
もう最近は事前にネットで確認してから観てます。
邪道かもしれませんが…

こんなところにいたのね、ヒッチさん。





SUSPICION

原題は『断崖』ではなくて『疑い』




追記…

ケイリー・グラントがリナのことをずっと「お猿さん」って呼んでたんですが、なぜだか分かる方いますか?
こんな美人なのになんで“お猿さん”なの⁇って気になって仕方なかったんですが…
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