恐怖というものは、自分の中の疑惑から生じ肥大化していくことだということに気づかされる映画だった。
スマートな役柄が多いケーリー・グラントが、ダメ男を演じるのは珍しい。
定職にも就かず、派手に遊びまわるジョニーは全然信用出来ないダメ男。
そして、遊びや新婚旅行のツケで借金までしている。
周りで起こる事件とそんなジョニーの不可解な行動から、段々と妻のリナはジョニーのことを疑うようになる。
ジョニーの行動は疑われて当然だが、些細なことから相手への妄想が肥大化して嫌悪や恐怖を生み出すしているのは、私達にも言えることだ。