家族環境に恵まれなかったマイケル。マイケルとマイケルを温かく迎える家族の物語。
レビューの評価が高いことはわかっていたが、特に事前情報を確認せずに鑑賞。
率直に良かった。素直にそう思える。
なんと言うか心が温まる作品だ。
本当に素晴らしい家族だと思う。様々な視線があった中で堂々と信じる行動を実践していく。
有り余る程のお金を持っているからだと批判する人もいるだろう。
でも、有り余る程のお金を持っていたとしても、中途半端な覚悟では、このような行動を実践できない。
進学する大学の選択で葛藤する場面もとても良かった。個人の権利を優先する考えに至った上での進路の選択。
何が彼女をそうさせたのか？
キリスト教の信仰心から得た慈善なのか。
たまたま手を差し伸べた延長線の愛なのか。
いずれにしても賞賛に値する。
そして全てを受け入れる家族も素晴らしい。
きっと偏見の声もたくさんあっただろう。
堂々と受け入れ、偏見を言う方が誤った行動であると気付かさせる。
そして最後に実話であることをわからせる映像。冒頭に知らせなかっただけに驚いた。本当に素晴らしい実話だ。
昨年2021年、流行語に「親ガチャ」って言葉があった。初めて聞いた時は、自分の親をアタリやハズレだとか言う概念に引くところはあったが、きっと深刻な悩みから出た言葉なのだろう。
生まれた環境に左右されることなく個々の能力が発揮しやすい世の中になって欲しいものです。
サンドラ・ブロック、
きっとご本人もこのような方なのであろう。そのように想像できてしまう演技力は見事です。オスカー受賞も納得です。
キャシー・ベイツ、
登場した瞬間、思わず笑みがこぼれる。大好きな女優さんです。ホッコリさせられる。
クィントン・アーロン、
怯えるような眼差しが印象的。心優しい表現ができており良かった。
