アメリカンスニャイパー

バルジ大作戦のアメリカンスニャイパーのレビュー・感想・評価

バルジ大作戦(1965年製作の映画)
4.0
ナチスドイツ軍最後にして最大の反撃戦!
連合軍の作戦指揮が試される戦車戦に男子興奮すべし!

たまらなかった!観た感じ100台くらいのティーガー、シャーマンがキュラキュラと凍土を駆け抜ける姿に興奮しました!

なんといっても見所はロバート・ショウ演じるナチス軍:へスラー大佐!この映画で最も魅力があり、カリスマ性に惹かれること間違いないでしょう。冷静な判断力と自軍の欠点も見逃さない達観した観察眼に震え上がる!
金髪に染め上げたところにキリッとした冷たい眼光は感情に左右されないクールな男としてのカッコ良さが!
とても『ジョーズ』のサメ狩り頑固オヤジや『ブラック・サンデー』のモサド工作員とは思えない。(イギリス人だし)
しかし、魅力的ではあれど軍人であることにかわりなく、彼の給仕兵コンラートとの会話が噛み合わないシーンは、ヘスラーの戦争狂の部分を垣間見たようで恐ろしくなる!
「戦争を始める前からドイツは勝てないと分かっていたさ」
「ドイツ軍人にとっては軍服を着ていられることが勝利なのだ」
「君の息子はドイツ軍人になれるのだ。君も誇りに思うだろう?」
ん!?
ナニイッテンダこの男(汗)
コンラート役のハンス・クリスチャン・ブレスは元ドイツ軍の戦争経験者。彼がヘスラーの思想についていけず、唖然とする様には説得力があります。

アメリカ軍でいうとテリー・サバラス演じる不器っちょオヤジ:ガフィー軍曹も忘れられない。シャーマン戦車を繰り出して新兵の頭を小突きながらガミガミ文句垂れるのは懐かしのアメリカチックなオヤジで好感が持てます。(チキチキマシーンの軍曹みたい)ドイツでのちょっとしたロマンスや男泣きの場面もちょっと微笑ましい。

後半のクライマックス。
ヘスラー率いるドイツ軍戦車vsガフィー率いるアメリカ軍戦車の大バトルは迫力満点!相手の裏の裏をかく情報戦はもちろん、地形を利用したタンクバトルに心躍る!お約束の火だるま兵士も欠かせない。(合掌)

もひとつ僕の注目ポイントとしては、
カール・オットー・アルベルティ!
またあんたか!
この方『戦略大作戦』でも『大脱走』でもナチスドイツ軍やっていました。
深海魚ニュウドウカジカみたいな顔は一度見たら忘れられません!

本作は吹替えで観ました。
チャールズ・ブロンソンの周夫さんボイスや
テリー・サバラスの大平透さんなどお馴染みの吹替えにワクワクしました!
ところがどっこいこの吹替え版、
『バルジ大作戦』の名場面ともいえる“パンツァー・リート”のシーンが無い!
(少年兵を見てがっかりするヘスラー大佐に、自分達の意気込みを見せる為、爪先踏みしめて合唱するシーン)
これを楽しみにしてたのに~!残念!
またレンタルして今度は字幕完全版で!

ドイツ戦映画って、いっつも建物に囲まれた噴水広場出てくるけど、あれは有名な場所なの?『フューリー』でも『ワンダー・ウーマン』でも出てきたけど知ってる人いたら教えて頂きたい...?

ヘスラー?へすらー?
ですらー?デスラー総督!?