明石です

M★A★S★H マッシュの明石ですのレビュー・感想・評価

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)
3.0
「自殺に苦痛はない、気分を変えるもの。やるもやらぬも私の勝手〜♪」

なんとも穏やかでない唱歌とともに幕開ける、朝鮮戦争を題材にしたブラックコメディ。前線基地に徴兵されやって来た3人のおちゃらけ軍医が、破天荒な振る舞いで基地を荒らす話。昔一度見たことがありますが、内容を完璧に忘れていたので改めて視聴しました。

反体制をテーマに掲げた「アメリカンニューシネマ」にあたる作品で、当時のハリウッド式お堅いルールに縛られない自由な作風はけっこう好き。戦争を題材にした映画だというのに終始ふざけた雰囲気は、とてもベトナム戦争の最中に作られた作品とは思えない笑。以前見た時はどこが面白いのかよくわかりませんでしたが、一回り大人になった今なら多少は理解できるかも、、と期待してましたが、そんなことはなかった。

自殺するため毒薬を飲んで自ら棺に入ったゲイの兵隊と、生きたまま彼の葬式を挙げるシーンは特にパンチがあって心に残ってる。あと「私の名はジキル博士。で、こいつはハイド」とオペの最中に自己紹介するシーンは笑った。でもそれだけ。ラスト15分の尺を全部使って本気でアメフトの試合するあたり、これなんの映画だっけ?と思わずにはいられなかったよ。。

2回見た上での感想ですが、この映画は全体通して、何を伝えたいのかはなんとなくわかるけど、何が面白いのかは全く分からない、そんな感じの作品でした。あと、これは今の基準だから言えることかもですが、コメディ映画で2時間の尺はちょっとくどく感じちゃう。
明石です

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