滝和也

ワン・デイ 23年のラブストーリーの滝和也のレビュー・感想・評価

3.8
よもや泣いてしまう
とは…。

すれ違いながらも
親友と言う関係を続ける
2人の23年間の7月15日
をスケッチした
甘く切ない
ラブストーリー。

「ワン・デイ 
 23年先のラブストーリー」

あの日、あの時、あの場所で…、こうしていたら、もっと素直になれていたら…とふと思ってしまう作品です。

毎年の7月15日、二人が初めて会話をし、友達になったその記念日を切り取り、お互いに惹かれながらも、曖昧で、付かず離れずの男女の人生を時に甘く、時に切なくシビアに描いたドラマです。

毎年のその1日を繋ぐため、その間の期間、つまり行間を観客に読ませながら進むんですが、これがなかなかテンポが良くて感情移入をしやすくしてます。

そして何よりヒロイン、アン・ハサウェイの美しさ爆発!固くて野暮、ダサ目なファッションなんですが、もうそれすら凌駕してしまう、いじらしくも可愛いキャラな上に一途過ぎ…(T_T) そのため、説得力には欠けますわ(笑) アン・ハサウェイがして良いと言ってるのに、お前は何様だ!と…あっ、取り乱しました(笑)

で…その俺様はジム・スタージェス。チャラ男でスタートしていくものの、人生の厳しさを知って行く役どころで中々いい感じにふけていきます(笑)これ役作り結構していて変化がわかるんですよね。

タイミングってあるよな〜なんて軽い気持ちで見てましたが、それだけじゃないんです。それだけなら良くある話だし、この点数にならない…。その辺はネタバレしちゃうのでコメント欄に書きますね。

後…これ携帯の使い方が凄く上手いなって思います。23年前から始まる訳で最初は携帯がないんですね。だから昔のラブストーリーの様にすれ違いを描けてる。留守番電話を巧く使ったり。定番でしたよね。携帯ができてからのシーンも、その機能を活かして悲しく、切ないシチュエーションを作ってます。最近、改めて東京ラブストーリーを見たので、携帯って恋愛モノの敵だなと思いましたが、なるほどな〜と感じますよ(^^)

ラスト近くにパッケージのシーンが出てくるんですが、美しいですし、思わず涙が、人生って…こんなに…と。その時、その時を感じるままに大事に生きて行かないと行けないんだなと思いましたし、この作品の価値が凄く上がりましたね。自分に投影して…(T_T)
滝和也

滝和也