“23回の7月15日。僕は誓う。どの瞬間も僕達の永遠にする事を”
23年に及ぶ友情と恋愛を行ったり来たりする男女のラブストーリー。
本作はその7月15日に2人に何が起こったのか、どんなロマンスがあったのかを時には人生の回顧録として、時には時系列がシャッフルされたあやふやな恋愛黙示録として追えるような構成になっている。
それが良い。本当に良いんだ!
それなりにアンハサウェイ主演作は観てきた気がするけど、これが一番綺麗でチャーミングに映っている気がする。
この23日間の中で、ベリーショートからロングまで、彼女の美しいヘアスタイルの変化と共に時の流れを感じられるし、言動も大人になっている。
アンハサウェイの持つ可憐さと凛々しさがすごく瑞々しくフィルムに収められていて眼福でした。
相手役のスタージェスくんもプレイボーイ感が全面に出つつ、歳を重ねて反省し、誠実さを増していく様が共感できる。
一番好きな女を追い続ける事は大変だし、ラッキーとタイミングも後押しして欲しいよねって思えた。
『あと1センチの恋』的なすれ違い楽しムービーでありつつ、本作はある種『君に読む物語』的な情緒や記憶の歳月の美しさを感じられてドストライクでした。
ややネタバレで恐縮だけど、あるキャラクターの
「君を正しい道に導いたのは彼女だ。そしてそれに応えて彼女を幸せにしたのは君だ」
的なセリフに涙腺が爆発した。
パッケージのイメージそのままに良い感じの恋愛映画でした!