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愛の昼下がりのadamのレビュー・感想・評価

愛の昼下がり(1972年製作の映画)
3.8
いつもなら軽やかでどこか無造作に流されるところに、ロメールらしくないねちっこさがあった気がする。天からの螺旋階段ショットは、こんなにキメッキメなことするのかと逆にギャップ萌えした。結局、最後は軽やかに退けるのだからFinの文字を観た瞬間、観客全体が安堵で息をふっと吹いたのが分かった(笑)。不倫するがむしろ妻の魅力に取り憑かれ、結局は帰るべきところに帰るという、聞き覚えのあるプロット。裸の見せ方と同様に、物語の見せ方が上手いんだな、とやっぱり好きになった。
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