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愛の昼下がりのsonozyのレビュー・感想・評価

愛の昼下がり(1972年製作の映画)
3.5
エリック・ロメール脚本/監督
1972年:「六つの教訓話 / Six Moral Tales」の第6話(最終話)
英題: Chloe in the Afternoon

主人公は、友人と小さな弁護士事務所を構えるフレデリック。
結婚3年目。妻エレーヌともうすぐ2人目の子供が生まれる幸せな日々。

しかし、結婚以来、どの女性も美しく見え、街行く女性とのアバンチュールを夢想したりしてます。(この夢想シーンに、このシリーズ過去作の女優が出てきます。)

そこに、昔の彼の友人ブリュノの恋人だったクロエが現れる。
彼女は、仕事はないかと相談したり、アパートの保証人を頼んだり、そばにいて慰めてと言ったり、男女の関係になるまではいかないんですが、あなたの子供が欲しいとまで...
フレデリックはこんなクロエに振り回され困惑しつつ、次第に妻もクロエも同じように愛せないかと悩んだりするのですが・・

クロエが、何を考えているのか捉えにくい、ある意味、怖い女性なんですが、フレデリックの優しい性格と、妻と今ひとつ打ち解けていないという悩みから、それを受け入れてしまうというか。。

シリーズ6話の中では、個人的に今ひとつな展開でしたが、ロメールならではの男女関係のこじらせ題材でした。

ちなみにこのビジュアルは、クロエが昼下がりのシャワーの後にフレデリックに身体をタオルで拭かせているシーンですが、これ以上の進展はありませんw
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