泣いたー、笑ったー
クラシックとか好きじゃないんだけどメラニーロラン見たくて
ロシアから話がはじまってロシア語の会話ばっかり
これでどうしたらメラニーロラン出てくるんだ?ジャケットの写真は釣り?…と思ってたらなるほどなるほど
相変わらずの佇まい…顔の傷、色っぽくないデコルテ、野暮ったい鎖骨まわり、演技がそんなでもない、声に特徴がない…そこがまた、ね
ミュウミュウ、きれい、的確で洞察に満ちた演技がいいアクセントになっていた
原題は“Le Concert”…作品的に「協奏曲」「コンサート」のダブルミーニングかなと
指揮者と演奏者、友人、同胞、夫婦の絆が実にいい感じ、これだけでも泣ける
スラブ民族(含ユダヤ、ロマジプシー)やフランス人の気質、ユダヤ人迫害の歴史、人間の欲望、音楽への情熱…涙と笑いを誘いながらサラッと見せるあたり、作り手の頭のよさがみてとれる
特にラストの演奏シーンのさじ加減が絶妙
重いテーマを扱いながらスラップスティックちょっと手前のコメディとしても上質な作品
(クラシック好きな人、努力と才能的なものを期待してる人はガッカリかもです)