30年前ぶり復活したロシアの交響楽団がパリで公演するまでを描く。
1980年、共産主義時代、ロシア・ボリショイ交響楽団から多くのユダヤ人が連行され、それに反対した天才指揮者のアンドレイは絶頂期にも関わらず楽団を解雇される。アンドレイはいつか復職する日を夢見て、30年にもわたり劇場清掃員として働いていたがついにチャンスが訪れる。
パリでクライマックスを迎えますが演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。天才指揮者アンドレイが選んだソリスト(ソロ)との関係がこの映画のポイントとなるのですが、国民の心情が中々見えてこないこの時代のロシアだけに夢を持っていた沢山の才能が埋もれてしまったんじゃないかと考えさせられます。
背景を知ることでヴァイオリニスのメラニー・ロランの美しさと存在がさらに際立ち見惚れてしまいました。