LalaーMukuーMerry

ソウのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
4.1
とんでもない作品でした
こんなに手の込んだ、何と形容してよいか言葉が出てこない罠
よく考えたわ、凄いです(ほめてません)

マイケル・サンデルの哲学の授業で次のような問題がありました。この作品をみたら、なぜかそれを思い出しました。

嵐のために難破した船から救命ボートで逃げ出て海を漂流している数人の船乗りたちがいました。漂流してから3日たち食料も水もなくなり、このままでは全員死んでしまいます。その中の、一人が特に体力が衰えて瀕死の状態になりました。その時あなたは、どうしますか?

1. その人の意識がなくなったら、みんなで殺して、彼の人肉を食べて命をつなぎ、救助を待つ
2. その人が死ぬのを待って、みんなで彼の人肉を食べて命をつなぐ。
3. 人肉を食べることは許されないから、死んだら死体を海に流す。そして、そのまま全員で死を迎える

究極の状況に、神様を恨みたくなる状況です。しかし、この作品は悪意ある人間が、まるで神のごとくふるまおうとしている。究極の選択が迫られるおぞましい状況を神に代わって作りあげ、そこに他人を陥れる。天誅でござる。

哲学の問題は、正解はないかもしれないけれど考えることが大切だと教えていました。でもこの作品の状況に陥った場合どうしようかなどと考える必要はありません。なぜなら、こんな手の込んだ状況をわざわざ準備することは、まず不可能だから。残虐なISでも、こんな殺し方は決してやらないでしょう。

ほんとに、ものすごい状況の、とんでもない作品でした。よく考えたわ(ほめてません)