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ソウのTEPPEIのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
2.5
全くというほどニュースを聞かないが、一応公式なポスターも出て、晴れて今年の秋アメリカで最新作が公開される「SAW」シリーズ。(タイトルはLegacyだが、ロゴには8という文字もあるのでリブートかは不明)元々は10作目まで想定されてたこのシリーズは実は結構すごいのだ。大抵ホラーシリーズは回を重ねるごとに興行が悲しいぐらいに低くなるが、本作の場合は5作連続でオープニング3000万ドル越えの偉業を果たしている。内容は回を重ねるごとにアレだが、戦犯は3〜5作目あたりだと思う。先に言っておくと、このシリーズは一本も三つ星以上はない…笑。シリーズ作が出来るほど、一作目が崇拝されるが、むしろシリーズ作が出来るほど一作目が虚しく見えてしまう。超低予算ながら息苦しい閉鎖空間で殺人犯ジグソウのゲームを通じて巻き起こるスリラーが強い一作目。当時は「ワイルドスピード」を撮るなんて思ってなかったジェームズ・ワンが低予算と過密スケジュールで完成させた。日本では公開当時、「セブン」より怖いらしいというマーケティングをしてたが、役者の演技力を見る限りそれはないと確信はしていた。スリラー映画としては及第点だが、ジグソウというキャラクターありきの映画なのでこれがただのオッサンだったら別に普通の映画である。つなぎ合わせなシーンが重なり、うーん何とも言えない。最後のどんでん返しパターンもちょっとクドさがあって、表面的な感情表現となんか中学生が作って喜びそうな殺人マシーンで君臨するのでうん……って感じになってしまう。
総評として、単純にこのシリーズとの相性が悪いだけなのかもしれないが、この1作目はやはり秀でて面白いとは思う。このシリーズは何だか全体的に手を差し伸ばしたら、離されたような虚しさが延々と続く。
でも嫌いだから最新作は見ねぇなんてことはしない。いつでもシリーズ最高傑作になれることはある。Legacyというタイトルに相応しいジグソウに相当するキャラクター、待ってます。
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