ユナマリア

恋は緑の風の中のユナマリアのレビュー・感想・評価

恋は緑の風の中(1974年製作の映画)
3.0
原田美枝子目当てで鑑賞。

原田美枝子の正式デビュー作として有名な本作。

ティーンエイジャーの恋心、性的欲求を初々しく、且つ危うげな様子で描いた内容。

明るい性格の順一は、クラスの友達と合宿釣り大会を計画したが、クラスメイトの松島雪子の母親が学校に連絡した結果、中止となる。

その事について雪子と会話した後から、順一は雪子の事が気がかりになる。

順一は家でも思った事をそのまま表現する自由気ままな性格ではある。

しかし、母が他の男を気にしている様がストレスになったりと、年頃の男の子ならではの敏感な要素も持ち合わせている。

そんな彼は、次第に雪子と仲良くなり、デートに行くのだが、そこで事件が起きてしまう…

とりあえず初々しい原田美枝子が観れるという目的で鑑賞。

デビュー作なので、まだまだ芝居が上手いとは言えないが、あのアンニュイな感じと綺麗な顔立ち、スタイルの良さはこの頃から際立っている。

作品の内容も単なる青春ものだけでなく、順一と母親の非常に思わせぶりな描写や、リアルな性事情を遠慮なく描いているところが凄い。

個人的には先生役の三田佳子の存在感も素晴らしかったと思う。
ユナマリア

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