三畳

サマータイムマシン・ブルースの三畳のレビュー・感想・評価

3.6
最初からメメント的なぶつ切りシーンばらまきは、ミステリじゃなくても普通、フィルムの一部分をただ切って持ってきて順序あべこべに見せられては、話がわからなくて当然なので、「伏線」とは言えないと思うんですが?!
そういうわからなさでストレスをかけて、後から説明するだけでカタルシスの底上げに使うのはずるい!

という点以外は楽しい映画です。

部室ってなぜか大量のフィギュアやお土産やらがどこからともなく集まってきて、蓄積されてく。それらが「ミッケ」よろしく昨日と今日で間違い探しみたいに配備されてる。散らかってる家ほど空き巣に入られても気付かない。

吉田寮に色を塗ったみたいなごっちゃり部室棟がいい。
原作は四畳半神話体系も手がけた京都の人。
でもロケ地は香川県。
図鑑に載ってない虫では三重県に行ってみたくなったし、地方の文字サイズやけにでかい看板って、周りになにもなくて遠くから見ること前提にしてて、舞台と親和性があるのかも。

過去から物を取ってきたら、かくかくしかじかで全てが消える!という雑な説明で大慌てするやんちゃな大学生たちの頭は中高生。

濃いキャラも演劇らしい。
ノリはカメ止めやヒャッハーと似てる。

2030年の服装がくそだっさいのも今昭和レトロとかリバイバル古着がまことしやかに流行ってることからして真理だね。みんな丸メガネかけてるもんね。

「ちょっと昔」は古く見えるけど「もっと昔」は逆に新しいのと同じで、
「ちょっと未来」は新しく見えるけど「もっと未来」は逆に古く見えるのか!
三畳

三畳