ひでやん

サマータイムマシン・ブルースのひでやんのレビュー・感想・評価

4.5
再鑑賞。

突然現れたタイムマシーンで、過去と現在を行き来しながら奮闘する大学生の姿を描くSF青春劇。

SF研究会なのに野球で汗を流した部員たちは銭湯へ。そこで事件が起きる。なんと、愛用のシャンプーであるヴィダルサスーンが突然なくなる。

部室に戻るとまた事件。こぼれたコーラでクーラーのリモコンが壊れる。

序盤はこんな感じだが、不自然な場面が多くて違和感だらけ。その違和感は全て伏線になっている。

部室はクーラーが使えなくなり不快指数100%の猛暑と化し、暑さでぐったりしている部員の前に突然現れたタイムマシーンとマッシュルームの男。ドタバタ劇のはじまりである。

舞台は部室、タイムマシーンはちゃちな作り。何の為にいつの時代へ行くのか?
壊れる前のリモコンを取りに昨日へ。

とにかくスケールがちっちゃい。日常にある便利な乗り物で遊んでいる感じ。タイムマシーンの無駄使い。

この作品が映画初出演となるムロツヨシと真木よう子が若過ぎて、パッと見、誰だか分からない。そして瑛太に上野樹里と、今をときめくスターたちが初々しい。

序盤の違和感は「結果」で、タイムスリップした昨日が「原因」となり伏線が回収されるから面白い。全てが無駄に見えるが、一切の無駄がない。

ヴィダルサスーンの犯人や河童の正体で笑い、リモコン物語でちょっぴり感動。夏の暑さと懐かしさを感じるドタバタ青春劇だった。
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