シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

サマータイムマシン・ブルースのシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

3.9
前半ちょっとたるいし、メンバーも多少うざいけど、だんだんこの雑な面子が愛しくなる。
脚本が命とも言うべき、タイムトラベルものだが、綺麗に因果が一本に繋がった感じだ。
登場人物がやっていることは全く無意味なことだが、青春の浪費が許された季節とはなんと甘美な事だろうか。
最後は、足掻きようのない決定論の中で、何も決まってないぞと足掻くのが若者らしくて好感する。そう、改名したっていいんだし、何らかの手段で偽名を使えと伝言を残しても良いのである。シュタゲで言うところの「過去を変えずに結果を変えろ!過去の自分を騙せ!」という奴だ。
さて、この後、「四畳半神話体系」と本作のコラボレーション小説「四畳半タイムマシンブルース」に取り掛かる予定です。そちらの感想はまたTwitterででも。

そうそう、余談ですが、新城カズマの小説「サマー/タイム/トラベラー」は名前が似ているが、本作とは全く無関係。でもあの作品も抒情的な雰囲気があって好いです。少女が、一人、駆け抜けていく、未来。オススメ。