らくだ

スピードのらくだのレビュー・感想・評価

スピード(1994年製作の映画)
4.0
狂った爆弾魔に「時速50マイル(80km/h)を下回ったら爆発する」という爆弾を仕掛けられた高速バス。バスの爆破を阻止し、乗客を助けるためにSWAT隊員のジャックが乗り込む…!というビリビリとした緊張感あふれるアクションです。

「バスが減速すると爆発する。乗客を降ろしても爆破する」というシチュエーションの作り方が、人質立て籠りのミニマムな緊張感とド派手でスピード感のあるカーアクションの魅力を両立させていて、次々に襲い来るトラブルや困難で、シンプルな構造のストーリーながら「この先どうなるんだ…?!」というドキドキ感になるんですよね。しかも単にバスのシチュエーションで終わるわけもなく、更に畳みかけるように展開が続いていきます。美味しすぎる…
90年代のまだまだCGの少ない時代、建造物や乗物の破壊はとにかく実物そのものが吹っ飛ぶわけですが、この作品も例にもれずドッカンドッカンめちゃめちゃになるのが、アクションとして本当に景気が良くてうれしいです。建造物が景気よく消し飛ぶ映画は良い映画なので…
この地獄のような任務に挑むSWAT隊員のジャック…若くて溌溂としたキアヌ・リーヴスが醸し出す「この男なら…この男だったら何とかしてくれるかもしれない…!」という安心感と説得力ですよ。そして事件に巻き込まれるヒロイン、アニーがまためちゃくちゃタフで頼もしすぎて、しかもビジュアルが凛としたサンドラ・ブロック…最高なんですよね。


「午後は非番でヒマだったから」
らくだ

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